はじめに
こんにちは、島田(@masakishimada12)です。
今回のテーマタイトルどおり、歯科ドクターが簿記や会計を勉強する必要があるのか、についてです。
先に結論を言ってしまうと、Noです。
むしろドクターがこの分野の勉強をすることにはデメリットがあると考えています。
今日はその理由も合わせて話を掘り下げていきます。
確かに決算書が読めないのは辛い
決算書が難しい理由
顧問税理士からもらう決算書って読みにくいですよね。
それもそのはずで簿記や会計の知識がないと、どこに何が書いてあるか読み取れないからです。
そもそも、決算書はほとんどの場合、次の2つの目的で作成されます。
それは、
- 確定申告のため
- 金融機関から融資のため
です。
決算書を作るのは税理士で、それを見るのは❶であれば税務職員、❷であれば金融機関の職員になります。
いずれも簿記や会計を一通り勉強して、普段から多種多様な決算書を見ている人たちです。
その人たちが比較や妥当性を検証できるように、会計基準や税法にのっとって決算書は作成されます。
つまり、決算書は経営者が扱いやすいように作成することが想定されていない書類といえます。
だから決算書は難しいのです。
ドクターは決算書を読めなくても問題ない
ドクターが簿記を勉強したほうがいいのかをたまに聞かれるので僕なりの意見をお伝えすると。ㅤ
Noです。
なぜなら、会計や簿記は商業高校を除き、一般的には大学から学ぶ知識だからです。
僕も大学2年生のときに簿記に触れ、その秋から税理士試験の勉強をはじめました。
一方で、歯科医師になるには歯科大学に入学することが登竜門で、入学後に学ぶことは基本的に歯科医の専門知識のみになるはずです。
同じように簿記や会計は、その道である程度食べていく職業の人しか積極的に学ぶ機会はありません。
ただ、顧問税理士から「開業しているなら経営者だから決算書くらい読めるようになれ」と言われる先生もいらっしゃるようです。
が、僕はその必要はないと思います。
理由は、歯科ドクターが決算書を読めるようになっても、患者さんの健康寿命は伸びないし、医院のキャッシュフローは改善しなからです。
時間には限りがあります。ㅤㅤ
会計を全く知らなくていいとは言えませんが、簿記のルールまで知る必要はありません。
その時間があるなら、、、という話を次からしていきます。
ドクターが時間を割くべきこと
ドクターはドクターにしかできないことに時間を費やすべきです。
具体的には、
- 治療技術の向上
- 医療業界の動向収集
- スタッフの育成
- 採用
- 治療、施術
- 新メニューの開発
などなど、です。
とはいえ、正直なところこれらはどのドクターも日頃から時間を割きたいと考えているのではないでしょうか。
そうなら尚更、簿記や会計の勉強に時間を費やす余裕はないはずです。
ドクターが学ぶべき会計知識
では逆に、ドクターが全く簿記や会計の知識がなくていいのか、というとそれもまた怖いですよね。
実際、チェアを増やすにしろスタッフを採用するにしろお金が底をつけば医院経営は止まることになるので。
僕がおすすめしているのは、決算書の全てではなく、重要な2割を理解する方法です。
この方法の具体的な説明についてはこちらの動画で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
数字にアレルギーがある先生であっても、医院の経営状態を知る術を身につけられるはずです。